物語を書くことについて
こんにちは、ERGOです。 帰国も間近となり、先日、五人の俳優陣に集まってもらって、執筆途中の台本の本読みを行いました。終着点を決定しない物語の書き進め方を好む僕にとって、少し大袈裟ではあるけれど、自分を信じる力を試されているような気にもなります。完成までの過程で、度重なる俳優達との本読み作業は、話の辻褄を合わせたり、構成をねったりするためのものではなく、作品の持っている全体的な響きを確認するものであると感じます。 手垢のついた物語性から遠く離れた場所で、新しいセンセーションと、観に来てくれた方々が直感的に何かを感じ、それを持ち帰ってもらう。そして、それぞれがそれぞれの立場や世界観で、一考し、決着をつける。そういった作品に仕上がるように。
いつもながら集まってくれた俳優陣には感謝。今回も気づきと発見のある、実り多き本読みとなりました。僕にはまだ良く分からないのですが、物語を創るという作業は、登場してくる人物と一緒になって考え、学び、体験し、前に進むということなのでしょうか。執筆期間中は、ずっと小さな冒険を続けているような気分になります。これと同じような体験を、観に来ていただく方にもしてもらえれば嬉しいです。